スペイン挙式旅行日記
 

1999年12月15日−ふんだりけったりの始まり。


今日の1枚
 マドリッドの空港での風景。ロストした荷物のクレームカウンター。そこで落ち込む相方。



 
 成田空港から、波乱含みの幕開けだった。チェックイン時に求められる搭乗券引換証について、カウンターでもらって記入と話がついている筈が、添乗員さんには情報が入ってない様子。勘弁してくれよお、○きわの担当者さん。

 とりあえず、機内で書くということになり(結局書かずに終わっているのだが)、一安心し南ゲートからいよいよ搭乗口へ向かおう!とするも、添乗員さんが慌ててやってきて、相方のパスポートの残期限(あと一ヶ月)がまずいかもしれないというお話。調べさせてくれとパスポートを奪われる。な、な、なんと、もしや成田で引き返しかあ!?アメリカ横断クイズじゃあるまいし〜!相方は顔面蒼白で呆然の態。それを見て笑うしかない自分。結局のところ、少し前までスペイン入国は残期限3ヶ月が条件だったのだが、現在は帰国日まであれば良いということで問題はなかった。最初から、こっちではそう調べていたから安心していたのに、おどかさんといてー!

 成田からは、まずフランクフルトまでJAL便で12時間のフライト。そこからはルフトハンザ便で2時間強のマドリッドまでのフライト。うーん、こりゃ疲れるなあと思ったら、やっぱり疲れた。しかしながら、いろいろと楽しめる出来事もあった。

 JAL便では、前の席に座っていた推定年齢4歳と2歳のおこちゃま姉妹から、どうも友達認定を受けた様子で、例の同じことの繰り返しに対応することに。しまいには、でかい声で「ラブラブになってねー」などというお言葉を100回くらい聞かされた。ありがたいことである。

 トランジットでのフランクフルト空港では、肩こりに悩む相方のためにアスピリンを購入。それをコーラで飲もうとしていると、ドイツ人のおばさんから親切なアドバイスを受ける。胃に悪いからよせということだ。飲料水がトイレにあるから、それで飲みなさいと言ってくれた。世界のどこでもおばさんに愛される相方であった。

 ルフトハンザ便では、隣の席に座った、Berardo Euarnizoというエクアドル人とスペイン語会話本を通しての会話を楽しむ。この人は先生をしているということだったが、顔はサミー・ソーサにしか似ていなかった。しかもスペインは初めてらしい。漢字で彼の本にサインすると、大喜びされた。安上がりで良い。最後にはAMIGO!と友達認定を頂く。

 ようやく、マドリッドに着いて(午前1時頃)、一安心し両替なぞをしているところに最後の落とし穴がやってきた!ブライダルグッズ満載スーツケースがロスト!こんなこともあろうかとウエディングドレスと結婚指輪だけは機内持ち込みにしておいたのが不幸中の幸いだが、その他の装備品や自分の礼服はいっぺんにどこかへ行ってしまう。明日までに届けば問題ないのだが期待できるだろうか。

 しかし、あまりに予想を裏切らないスペインでの旅の始まりに自分はもう笑うしかない。相方はひたすら落ち込むのみ。
 


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