今日の1枚
郊外の釣り堀兼レストランにて。Truongさんはすぐに釣りに飽きた。
昼になり、郊外の釣り堀に行く。海での釣りを想像していたんだけどなあ。今日は日曜日で家族やカップルの外出が多く、バイクが非常に多い。なんどもぶつかりそうなところをすれすれでよけながら、走行していく。結構ストレスが溜まる。
釣り堀はかなり規模が大きい。コテージスタイルのエリアまである。それ以上に驚いたのが、ここに来る若い男女の服装が一様に派手であることだ。階層的にステータスの高い子女の休日の娯楽といったところだろうか。Truongさんによると、それ以外に台湾系の人々が今日は多いということだった。きっと台湾系企業の社員たちが来ているのだろう、と。
釣りそのものは・・・・全然釣れない。ボウズだった。我々のいる場所が悪かったらしい。早々に諦めて、その場でお魚の鍋を頂くことにする。食べ終わると、もうなんか疲れが出てきて、いったんインターネットカフェに寄ってから、ホテルに戻ってもらうことにした。
今日はなんだか、本当になんにもやる気がしない。すっかり倦怠し、街にも人にも感動しなくなっている。写真もほとんどとっていない。体調のせいばかりではないような気もする。
なんでここに来て、疲れや倦怠感が出てしまったのかを、ホテルで寝ながらよく考えてみた。
思うに、ここ数日間の疲れや倦怠感は、Truongさんに、本意・不本意に関わらず依存してしまっていることにあるような気がする。通りでのバイク走行における安全、店の選択や食事内容、行動予定までを依存していることになっている。金銭的な交渉までもだ。これは精神的に逆にきつかったように思う。自分で判断できないからだ。自分の調子に合わせられないから、疲れも出る。結果的にかなりぼられたケースもあった(ミトークルーズなど)。また、すべてTruongさんを通して、街でコミュニケーションをとることになるため、サイゴンの街にどんどん新鮮さを感じなくなってしまったこともある。サイゴン以前は英語を使い、自分でコミュニケーションをとってきた。その頃は体調も良かった。体調がおかしくなったのは、逆に日本語を使い、Truongさんを通してコミュニケーションをし始めてからだ。今回は、サイゴンは危険でもあるし、他のシクロドライバーから声をやたらめったらかけられないようにという思いもあって、Truongさんの話にのったが、行動予定や買い物などを人に任せるようなことは、次回からは決してしないようにしよう。他人に依存するような旅はしない。これが教訓だ。
Truongさん自身はとても優しく親切で嘘をつかない良いガイド兼ドライバーなのだが、自分の旅のスタイルとは合わないということだ。それがよく分かった。Truongさんは、サイゴンはとても危険だから、サイゴンをよく知る人がついていないとだめだと言うだろう。であれば、もうサイゴンにくる必要はない。ハノイやフエやホイアンに行けばよい。
明日もTruongさんは、ホテルをチェックアウトして、自分の家で飛行機の時間までいろと言う。しかし、そうするつもりはない。きっと、街でいろいろ買い物をさせられることだろう。しかし、もう僕はそうしたくはない。一度、一緒に昼食をとりに行ってから、またホテルに戻ってくるつもりだ。そして、ホテルから自分の判断した時間に空港に向かうだろう。
旅の終盤で、こういう思いも残念だが、いい勉強にはなった。自分の責任で判断し、自分の力でコミュニケーションしながら、行く手を切り拓くところにこそ、感動はあり、と。
<本日の支出>
インターネットカフェ 26,000VND
(それ以外は全部、Truongさんが払ってくれた。いいのかなあ。)
※Webよりベトナム両替レート('99/05/19現在)
US$→VND
50-100 → 13,895
5- 20 → 13,870
- 5 → 13,650
JPY→VND
1 → 111.08
All rights reserved by Kazunori Kuwata
禁無断転載