朝、目が覚めると6:00だった。一度、戸外にビニール張りしてあるだけのトイレに立つが、お母さんはTruongさんが起きていないので、もう一度寝ろと言う。しばらくして、Truongさん起きる。新しい歯ブラシと歯磨き粉をもらって、小川沿いに板を張っている洗面台で顔を洗う。水を流すのは小川ではなく、ごみなどを捨てる場所がちゃんと設定してあって、そこに流す。ぱっと見には分からないのだが、家の周りの平地には、ちゃんと清浄に保つところと汚いところをきちんと区別しているようだ。しかし、外での洗顔はなんとまあ気持ちの良いものだ。

　今日はカントーに行くとTruongさんは言うも、水上市場にはあまり興味がないし、なんかすっかり疲れて節々も痛むので、一度サイゴンに戻ってもらい、中級ホテルにチェックインすることとした。帰国する前に一度十分な休養をとりたい。旅の疲れがそろそろ出てきたようだ。

　とりあえずミトーの銀行に寄り、40$をクレジットで出して、昨日のクルーズの残り分を支払う。そしてバイクは一路、ホーチミンシティへと舞い戻る。とりあえず、Truongさんのお宅で昼ご飯を食べることになった。ここで、Truongさんの実家の写真をPC上にて奥さんや入れ替わり立ち替わりやってくる親戚の人々に見せまくる。ついでにフエやホイアンの写真も見せる。ホテルのトイレやお風呂の写真が多かったから、きっと変な奴と思われたに違いない。

　次にベトナム航空事務所まで7/26帰国便のリコンファームに行く。折しも強い雨が降る。どうも台風がやってきているらしい。中部を襲っているが、サイゴンにも大雨の影響が出ている。台風が来る前に中部を抜けておいて良かった。やはりここは、ホテルに入っておとなしくするに限るようだ。

　目指すところはSaigon Lisa Hotel。日本でインターネットで調べておいたところだ。Standardで25$というから中級にあたる。旅の最後くらいは、ある程度豪勢にでることにしよう。ホテルが見えた。建物に日本語で「理沙ホテル」とも書いてある。中国表記もある。日本人や中国人が多いようだ。

　Truongさんと明日はチョロン市場へ13:30から行くことを約束し、早速チェックインだ。受付の女性に「15$もしくは20$の部屋はありますか？」とまずかまをかけながら聞くも、「いいえ、最低25$です」とすげないお返事。とりあえず部屋を見せてもらうことに。日本のホテルと変わらない。どうも衛星放送も入っているようだ。設備も申し分ない。ゆっくりするならここだろう。「OK。」が、交渉はせねば。「日本でインターネットを見て、インターネットユーザーは5$引きって書いてあったよ。僕はインターネットユーザーだ」と強気にでると、あっさり「ああ、あれですね。いいですよ、20$にしましょう」とありがたいお言葉。チェックインをして、シャワーを浴びて、早速眠り込む。

　夕方になり、目が覚めるとお腹が空いていた。外にでるのはちょっとこわいので、ホテル内のレストランで食事をとることにする。うーん、どこにあるんじゃあ。カフェバーしかねえぞ。受付で聞くと、そのカフェバーがレストランということだった。なんとお、綺麗なお姉さんがいっぱい妖しい姿でいるじゃねえかあ。ううむ、隣に座っちゃうといっぱいお金とられちゃうんだよね、きっと。ということで、一切近づけないようにしながら、細々と食事をとる。店内には、10数名の綺麗なお姉さんと僕とカップル一組だけという凄まじい状況の中で、ご飯をかっこむ。ふー、やべえ、やべえ。

　食事を取り終えて、部屋にもどり、すっかり寝込む。

　ふとTVのチャンネルを切り替えると、NHKや中国語放送やCNNまでやっている。NHKでは国内線ハイジャックの話を知った。日本もあぶねえなあ。中国語放送では、なんと、鈴木保奈美と唐沢寿明と江口洋介のドラマ（なんだっけ？）の中国語吹き替え版を中国語チャネルでやっている。驚嘆したのは、吹き替えのタイミングが完璧で口の動きとぴったり合っていることだ！中国放送業界おそるべし！

　TVをつけながら、いま7/21-23の日記を書いている。はあ、眠い〜。
　
＜本日の支出＞
　ミトークルーズ（残金）    40$
　Truongさんガイド代（7/20-23）　100$
　
　（それ以外は全部、Truongさんが払ってくれた。いいのかなあ。）　
　
　※Webよりベトナム両替レート（'99/05/19現在）

      US$→VND
       50-100 → 13,895
       5- 20 → 13,870
       - 5 → 13,650

       JPY→VND
       1 → 111.08